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業界別

データセンター・クラウド

日本にデータセンター法はありません。案件はエネルギー政策、経済安全保障、自治体の土地利用、ガバメントクラウド調達、そして地域の反対運動が交わる場所に置かれています。

政策環境

データセンター・クラウドの政策は、どう決まるか。

電力が最大の制約です。首都圏の系統はハイパースケール需要に追いつかず、経産省と資源エネルギー庁はワット・ビット連携戦略と地方拠点整備補助金を通じて、再生可能エネルギーの豊富な北海道や九州などへ新規立地を誘導しています。2026年4月、経産省はGX戦略地域の枠組みでデータセンター集積の候補として9道県を示しました。

需要側では、デジタル庁のガバメントクラウドとISMAPが公共部門に提供できる事業者を決め、経済安全保障政策が重要デジタルインフラの望ましい立地を左右します。現場では都道府県と市町村が用途地域と建築確認を握り、千葉県印西市に見られる住民の反対は、案件の可否を左右する現実的な制約になっています。

主要機関

誰が決めるのか。

01

経済産業省・資源エネルギー庁

電力政策、省エネ規制、立地補助金、GX戦略地域。

02

総務省

ワット・ビット連携官民懇談会の共同事務局、通信インフラ政策。

03

デジタル庁

ガバメントクラウドの選定と公共クラウドのISMAP登録。

04

一般送配電事業者・電力会社

系統接続、容量、案件の実現可能性を決める時間軸。

05

都道府県・市町村

用途地域、土地利用、建築・環境の許認可、地域との関係。

06

内閣府 経済安全保障担当

重要インフラの指定と、デジタルインフラの立地に関する方針。

規制・政治リスク

何が起こりうるか。

  • 系統容量の確保が遅れる、あるいは政府が誘導していない地域に立地してしまう。

  • 土地と電力を確保した後に、技術的には実現可能な案件が地域の反対で停滞する。

  • ガバメントクラウドや経済安全保障の基準が、公共部門需要へのアクセスを左右する。

  • 改正省エネ法のもとで、PUEの期待水準と報告義務が厳格化する。

関与すべき場所

必要なエンゲージメント。

  1. 01

    経産省が推進する地方拠点と補助金に立地を合わせ、土地の決定前に資源エネルギー庁と電力会社に関与する。

  2. 02

    強靭性と地域への貢献を一つに束ねたナラティブで、初期段階から地域と都道府県への対話計画を組む。

  3. 03

    ワット・ビット連携懇談会、GX戦略地域、ガバメントクラウド選定の各ラウンドをパブリックコメントを通じて追う。

  4. 04

    デジタル庁と経済安全保障担当に、公共部門の適格基準について働きかける。

最新の分析

データセンター・クラウドに関する公開分析。

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